福島県と宮城県の県境に位置する宮城県白石市は、福島第一原発から約60~70km圏内に位置することから、震災後、放射性物質の飛散や、それに伴う風評被害などにより、商工業・農林業・観光業など産業全般に大きな被害を受けました。白石市の農業の主要な部分を占める米の栽培も、震災前とは異なる状況の中での操業を迫られました。
そんな白石市では、2016年、5名の米農家が立ち上がり、かつてはコシヒカリと並ぶ人気を誇った宮城県発の品種である「ササニシキ」を再生させ、地元のブランド産品として復活させようという動きが生まれました。また、白米だけではなく、甘酒の開発などの新たな取組にも挑戦しており、プロジェクトに賛同する農家も現在9名にまで増え、地域内外での注目も高まってきています。
農家の方々とともにプロジェクトに取り組む、地域おこし協力隊の竹田 祐博氏とササニシキ復活に取り組む生産者 齋藤 重雄氏をお迎えし、生産者が抱く熱い思いに寄り添い、その可能性を広げていくプロジェクトの作り方について考えます。
【日時】2019年7月17日(水)19:00~21:00(18:30開場)
【場所】フジクラ イノベーションハブ [BRIDGE]
(東京都江東区木場1-1-1 フジクラ東京R&Dセンター7階 )
【参加費】無料
※水曜日開催となりますので、ご注意下さい。
[こんな方におすすめ!]
・地域の生産者と協働したプロジェクト作りに関心のある方
・地域の名産物のブランド化に関心のある方
・何かをやりたいという熱い思いを抱く人々の支援に関心のある方
・東北との新しいかかわり方に関心のある方
・その他、本イベントに関心のある方 等
※写真はイメージです
■ プログラム(予定)
19:00 開会メッセージ
19:05-19:10 インプットトーク(木須 博之氏)「みやぎ白石産ササニシキ復活プロジェクトができるまで(仮)」
19:10-19:30 インプットトーク(竹田 祐博氏)「みやぎ白石産ササニシキ復活プロジェクトの今とこれから(仮)」
19:30-19:40 インタビュー(斎藤 重雄氏)「ササニシキにかける思い」
19:40-20:20 ワークショップ「白石産ササニシキの活用方法について考えよう(仮)」
20:20 発表タイム
20:30 登壇者コメント
20:35 Fw:東北活動紹介
20:40 閉会メッセージ/集合写真撮影
20:45 交流タイム
21:00 終了
■ 登壇者
〇木須 博之氏(白石市市民経済部農林課主幹兼農業振興係長)
1975年生まれ。宮城県白石市出身。1998年白石市役所入庁。市役所では産業部門の経験が長く、主に地場産業の振興に携わる。最近は新直売所「おもしろいし市場」の立ち上げや、『食味日本一の「しろいし米」復活プロジェクト』の担当係長として、地域おこし協力隊や生産者と連携しながら業務にあたっている。
〇竹田 祐博氏(陶芸家/白石地域おこし協力隊)
1980年大阪生まれ。家具メーカー勤務のかたわら陶芸を学び、2018年に白石市に移住。
陶芸家として活動しながら、白石地域おこし協力隊として「白石を元気にする」を理念に、農産物のブランディングや、新直売所「おもしろいし市場」の計画に携わる。「みやぎ白石産ササニシキ復活プロジェクト」が自立できる販路作りや、農産物を起点にビジネスの輪を広げていくことなどを通じて、白石の地域おこしを目指している。
〇齋藤 重雄氏(食味日本一の「しろいし米」復活プロジェクト副代表)
昭和26年2月3日生まれ。宮城県白石市出身。18歳から家業の農業に携わる。平成28年には、過去に食味日本一を獲得した白石米「ササニシキ」を復活させようと、同じ思いを持った仲間と『食味日本一の「しろいし米」復活プロジェクト』を立ち上げ、現在も、副代表として活躍中。仲間と共に、おいしい米づくりを日々研究している。