私たちが暮らす日本の社会は、常に災害とともに暮らした歴史があり、現代の発展も、その中で幾度もしなやかに立ち上がってきた先人たちの経験の上に成り立っています。東日本大震災から10年が経とうとしている今、過去の歴史や文化から、災害と向き合えるまちの姿を考えていきます。
岩手県宮古市本町では、歴史的商家「東屋」を軸に、地域の暮らしと文化を新たに描き出す様々な活動が生まれ、現在では井戸の復活でコミュニティを作る「HIGASHI DE AERU 呼び水プロジェクト」が立ち上がっています。1つの井戸を復活させることで生まれるコミュニティや災害のまちづくりとは、どのようなストーリーを持つのでしょうか。
また、長い歴史の中で積み重ねられた災害の経験は、「災害文化」と呼ばれる様々な文化を生み出してきました。都市型社会の中で、自助・共助・公助のすみ分けが語られる一方、これまでの歴史が示してきた「近助」の概念を、地域の中でいかに見直すべきか。そして、資源でもあり災害ももたらしてきた水と、私たちはどのように向き合うべきか。
災害が暮らしの中にある前提で、私たちはいかにまちをつくり、暮らしを築いていくべきか。呼び水プロジェクトをケースとして、災害文化や水について理解を深めることで、私たちは、これからの地域で目指すべきまちづくりの視点を得ることができるはずです。
歴史や文化からはじめる自分たちのまちづくりのデザインと、そのあり方を、ともに考えましょう。
【主催】復興庁
【関連地域】岩手県宮古市
【日時】令和2年12月9日(水) 19:00-21:00
【会場】オンライン開催
※インターネット会議サービス「Zoomウェビナー」
に接続
※ 接続先は、お申込みいただいた後、個別にご送付いた
します。
【定員】50名
[参加対象者]
・歴史のある地域資源の再生に関心のある方
・地域での防災のまちづくりに関心のある方
・歴史や文化から地域の災害や暮らしについて考えたい方
・自分が関わりのある地域でまちづくりやコミュニティづくりの活動を起こしたい方
・その他、本イベントに関心のある方 等
* インターネット会議サービス「Zoomミーティング」に
接続
* 接続先は、お申込みいただいた後、個別にご送付いたし
ます。
開催前々日までに申し込まれた方で、事務局から開催前
日までに接続先情報が届かない方は、登録いただいたメ
ールアドレスの入力が誤っている等の可能性があります
ので、事務局
<fwtohoku-fm@nes.jp.nec.com>までお問い合わせ
ください。
* 申し込みは開催当日の12:00までで締め切りますので、
ご注意ください。
18:30-19:00 開場(参加者接続)
19:00-19:10 開会/趣旨説明
19:10-19:25 有坂氏:ケーススタディ「HIGASHI DE AERU 呼び水プロジェクト」説明
19:25-19:50 山崎友子氏:ミニ講義「災害文化が培った『近助』とは」(仮)
19:50-20:15 山崎憲治氏:ミニ講義「地域の水から考える暮らしと災害」(仮)
20:15-20:50 ワークショップ:井戸の復活からコミュニティを考える
「HIGASHI DE AERU 呼び水プロジェクト」を題材として、以下の点を考える
(1) 井戸の活用シーン
使われていなかった井戸が再生されることで、どのような水の活用が考えられるか
(2) 井戸端の活動アイデア
井戸の復活により、どのような活動を生み出すことができるか
(3) 21世紀の井戸端コミュニティ
井戸の人が集まるシーンをどのように生み出すか
20:50-20:55 クラウドファンディング紹介
20:55-21:00 復興庁あいさつ/閉会
登壇者プロフィール
■ 有坂民夫氏(HIGASHI DE AERU)
■ 山崎友子氏(災害文化研究会)
■ 山崎憲治氏(災害文化研究会)