Fw:東北 Fan Meeting 特別編(宮城県) 牡蠣で東松島を盛り上げよう!~牡蠣を観光まちづくりのシンボルに~

今回は特別編として東京から会場を移し、宮城県東松島市で、「東松島の牡蠣を用いた観光企画」を考えるための集中検討会を開催しました。

この集中検討会は、産業横断で東松島の観光振興に取り組むため、そしてSDGs未来都市として市内の住民・団体に対しSDGsの理解促進を図るためのきっかけづくりとして企画したものです。

市内の企業・NPO・漁師や市民の方など30名以上に参加いただき、さらにサポーターとして市役所や「新しい東北」官民連携推進協議会の参加者も加わりました。


 ディスカッションに入る前に、観光企画を考えるヒントとなる参考情報を参加者にご紹介しました。1人目の登壇者は一般社団法人 石巻圏観光推進機構の斉藤さんで、東松島の観光を取り巻く市場をテーマにお話しいただきました。東松島市は観光立国の条件とされる「気候・自然・文化・食事」を満たせる一方、改善すべき課題もあります。斉藤さんは、観光客の滞在時間が短く経済効果に乏しいことや、物産の内容・品揃えやエリア内のイベント内容の満足度が低いことがアンケートで明らかになったと述べました。


 2人目の東松島市産業部商工観光課の石垣さんには、SDGsの概要と東松島市の取組を紹介いただきました。東松島市は災害時に発生した震災がれきのリサイクルシステムの構築や、再生可能エネルギーに取り組んできた実績が評価され、2018年度の「SDGs未来都市」に選定されています。


 3人目の宮城県漁業協同組合牡蠣部会の齋藤さんには、牡蠣の養殖の生産から出荷までについて説明いただき、参加者は蒸し牡蠣を試食しました。


 後半は、7~8人ずつ計7チームで、東松島の牡蠣を用いた観光企画についてディスカッションを行いました。

 集中検討会後にアイデアの実現に向けてアクションを起こしやすいよう、観光企画の中身や関連するSDGsの目標を考えるだけでなく、企画のキャッチコピーや直近の実行計画についても検討しました。


商品や現地ツアーについてさまざまな意見が集まったので、一部をご紹介します。

 

・「東松島の四季をたのしむ倶楽部」と題し、東松島市に来たくなる、住みたくなるツアーづくりとして牡蠣の種付けから収穫、地元野菜の種植えから収穫、米の田植えから収穫が体験できるオーナープロジェクト。

 

・「カキつかいきりプロジェクト」として、鍋のあとはおにぎりや佃煮にしたり、牡蠣汁をドリンクとして使ったりする。さらに、メーカーと一緒に専用の鍋をつくる。

 

・そもそも美味しい牡蠣が食べられるのは、豊かな養分を生み出す森があるから。それを知ってもらうために、森と牡蠣についての環境学習を行う。また、市内の宿に泊まってもらい、翌朝に牡蠣の収穫を見学し、牡蠣剥きを体験する。

 

・牡蠣の養殖の際に使う竹を再利用して、ストーリー型で食を提供する。

 


 参加者からは、「自分だけでは思いつかない意見がたくさん聞け、自分の意見も引き出してもらえ、とてもよい経験になった。」「参加者の主体性が良かった。」「アイデアの先の実装まで計画され、満足している。」といったコメントもいただきました。また、ディスカッションで生まれたアイデアを実現するために、会場から早速やってみようという声も聞かれました。これからの東松島市での動きに注目です。


テキスト:泉友果子